クマノザクラって知ってました?
なんでも、100年ぶりに新しい桜の品種が紀伊半島の熊野古道で発見されたんですよ~。ソメイヨシノやヤマザクラとは別の品種です。
新種の桜「クマノザクラツアー」に参加して、熊野古道を訪ねる旅に出てみませんか?
3月20日に、熊野古道の周辺で見つかった早咲きの桜「クマノザクラ」が楽しめるツアーがあります。三重県尾鷲市熊野古道センターが主催するツアーで、ガイドさん付きの一日ツアーです。
今回は、クマノザクラを見ることができるウォークツアーの参加募集の詳細・申し込み方法についてご紹介します
クマノザクラとは
新しい桜の発見は100年ぶり?
クマノザクラは2018年に日本国内の野生の桜として100年ぶりに発見された新品種で、紀伊半島南部が原産の種とされています。ヤマザクラに比べると花びらの桃色がやや鮮やかであるのが特徴の一つです。
クマノザクラがいられる場所は、
熊野川流域を中心に南北に約90km、東西に約60kmの限られた範囲に分布しています。人里離れた山奥でなく人家に近い場所にも自生しているために比較的容易に観察することができます。
クマノザクラ発見について専門家の話では、
国内の「野生の桜」は、これまでほとんどが発見し尽くされていて、新しい種(しゅ)はまず見つからないだろうと考えられていました。そうした中、紀伊半島で新しい野生の桜が見つかったというのは大きな発見です。日本の桜の中で種として最後に発表されたのが、1915年の『オオシマザクラ』。ですので、約100年ぶりに日本の桜に新しく種の学名が付く可能性があるということです
クマノザクラ
(出典:森林総合研究所)
ヤマザクラとクマノザクラの比較
クマノザクラで特徴的は花びらの色合いです。一般的な野生の桜のヤマザクラが純白に対し、クマノザクラは、グラデーションがかった綺麗な薄ピンク色をしています。また、葉や根元の部分の形が違ったりと、よく見ると細かいところが異なります。
ヤマザクラ
(出典:森林総合研究所)
クマノザクラは二度咲く?
紀伊半島の南部にはヤマザクラが分布しています。ヤマザクラは西日本や東日本の里山に非常に多い種で野生種の代表です。
クマノザクラは、ヤマザクラと比べて開花時期が早い!
個体差もありますが1~2週間ほど早く、開花時期がヤマザクラと重なりません。地元では、クマノザクラのことをずっとヤマザクラだと思っていたらしくて、「熊野のヤマザクラは2回咲く」と言っていたという話があります。(実際に2回咲いてるように見える?)
実際、ヤマザクラが4月中旬~が見頃に対して、クマノザクラは早いもので2月下旬~が見頃。クマノザクラが散ったあと、ヤマザクラが咲き始めるという順番になるので、二度咲いていると勘違いされていた?! 見た目も似ている、同じ場所に生息しているのですが、調べてみると別の品種だったことがわかりました。
クマノザクラツアーの申し込みと詳細
クマノザクラを訪ねて
「赤木城跡より北山道探訪」
熊野市紀和町赤木の赤木城跡より、かつて地域の人々の生活道として歩かれていた北山道を歩き、早咲きのサクラとして知られるクマノザクラを探訪するツアーです。
【日 時】 令和2年3月20日(金・祝)午前9時30分~午後3時
※雨天の場合、翌日に順延
【参加費】 500円(保険料・昼食代含む)
【定 員】 25名(要申込・多数の場合抽選)
【持ち物】飲料、トレッキングシューズ、雨具、防寒着、帽子、行動食、その他各自必要なもの
【案内人】 熊野古道センター職員
【募集期間】 2月13日(木)~3月13日(金)午後5時まで
【主催】三重県立熊野古道センター
TEL:0597-25-2666
【スケジュール】
9:00 受付 ※出発地 紀和町赤木地区
9:30 出発(道中、適宜休憩)
12:30 丸山千枚田(昼食休憩)
15:00 赤木地区到着 アンケート・解散
アクセス
クマノザクラツアーの集合場所は三重県尾鷲市の熊野古道センターです。アクセスは特急、JR、バス、車で行くことができます。駐車場も無料で広いです。
JR最寄りの駅は尾鷲市になります。ただ、熊野古道センターまでは歩いて行くのはかなり遠いので、尾鷲駅から路線バスをご利用ください。下記に路線バスについて記載してます
電車でアクセスの場合
【東京・名古屋から】
東京からは新幹線へ名古屋へ
名古屋から、JR特急ワイドビュー南紀(約2時間20分)→尾鷲駅→※路線バス(約10分)
【大阪から】
近鉄特急(約1時間40分)→松阪駅→JR特急(約1時間20分)→尾鷲駅→※路線バス(約10分)
JR特急くろしお(約4時間)→新宮→JRワイドビュー南紀(約1時間30分)→尾鷲駅→※路線バス(約10分)
バスでアクセスの場合
路線バスの場合は、松阪駅→南紀特急バス「熊野古道センター行」(約2時間)
名古屋から高速バス
名古屋駅→南紀高速バス→「尾鷲総合病院前」下車→尾鷲駅(徒歩約10分)→※路線バス(約10分)
関東(東京・埼玉・横浜)から高速バスの場合
池袋駅→三重交通「紀伊勝浦行」(約9時間)→「尾鷲総合病院前」下車→尾鷲駅(徒歩約10分)→※路線バス(約10分)
【※路線バスについて】
・ふれあいバス(紀伊松本行)「尾鷲駅」バス停(徒歩1分)→熊野古道センター前下車
・南紀特急バス(熊野古道センター行)「尾鷲駅口」バス停(徒歩5分)→熊野古道センター下車
【熊野古道のセンターの地図】
【名古屋方面から】
東名阪自動車道→関JCT→伊勢自動車道→勢和多気JCT→紀勢自動車道→尾鷲北IC→尾鷲市→熊野古道センターまで10分
【大阪方面から】
西名阪自動車道→名阪国道→関JCT(または草津から新名神にて亀山JCT)→伊勢自動車道→勢和多気JCT→紀勢自動車道→尾鷲北IC→尾鷲市→熊野古道センターまで10分
最後に
熊野古道の伊勢路がある熊野市の桜の名所「赤木城」を訪れるツアーをご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
赤木城は知る人ぞ知る!城マニアにはとっても人気のあるお城なんですよ。また、丸山千枚田もコースに入っています。とても楽しめる「クマノザクラウォークツアー」です。