大雲取越と小雲取越は、熊野古道の中でも難易度が高いと言われています。
熊野那智大社から熊野本宮大社へ続く熊野古道の中辺路で、標高800m級の山々を越えていくコースになります。一日や日帰りでは距離や標高が高いので難しいので、2泊3日小雲取越・大雲取越コースがおすすめです。
熊野古道の初心者や山登り初心者にとっては、丸一日(約8時間)熊野古道を歩くのは大変ではないかと思います。初心者で大雲取越を歩きたい人は、ガイドさんをお願いするか、熊野古道ツアーに参加することをおすすめします。
熊野古道【大雲取越】の道は山道で、かなり険しいですが、それだけ達成感も半端ない! 歩くと本当に気持ちが晴れ晴れになります。足も疲れガクガク?!ってなるかもしれませんが、この道を歩くと、、、抜ける!っていうんでしょうか(^O^)
「熊野古道を歩いてきた!」という実感と、山々に囲まれ、木々、緑に囲まれているここの熊野古道は、自分自身を見つめる時間になると思います。しんどいからこそ、感じる見えてくる何かがあると思います。
熊野古道の大雲取越!
是非、チャレンジしてください(^O^)
大雲取越の所要時間、地図、バスでのアクセスについてご紹介します!
もくじ
熊野古道「大雲取越」とは
熊野古道の大雲取越とは、熊野那智大社と熊野本宮大社を結ぶ熊野古道になります。
大雲取越、小雲取越は、「雲」の字の通り、、、雲をつかむくらい登り道ということのようです(語り部さん曰く)、それくらい昔の人にとっても、天に近づくような、とても高い所を繋がっている道、険しい道という事だったようです。
もともとは、熊野三山詣でを終えた人々が、背後に聳える熊野那智大社の上にある妙法の山を登り、雲の中を行くがごとき厳しい山道を歩いて、大雲取・小雲取を越えて熊野本宮大社へと戻るルートになります。
熊野古道について知りたい人はこちら
熊野古道は2004年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。
6つのルートがあります。
・熊野古道・中辺路(なかへち)
・熊野古道・小辺路(こへじ)
・熊野古道・大辺路(おおへじ)
・熊野古道・大峰奥崖道(おおみねおくがけどう)
・熊野古道・紀伊路(きいじ)
・熊野古道・伊勢路(いせじ)
大雲取越・小雲取越は中辺路になります。
大雲取越
距離:14.5km
所用時間:7時間
標高:868m(船見茶屋)、840m(越前峠)
【大雲取越を歩くおすすめ時期】
春と秋がおすすめ!具体的には、3月4月5月、9月10月11月
距離が長く丸一に歩くコースになります。冬は日暮れも早いので時間的に厳しく、山はとても冷えます。万が一、歩くのが遅くなって到着が遅くなってしまうと大変です。また、夏は暑いのでお勧めしません。
10月11月を予定される方は、日の入りの時間が遅くなってきますので、懐中電灯を持参ください。
和歌山県の日の入り時間です
10/1 日の入り 17:44
11/1 日の入り 17:07
11/30 日の入り 16:50
何度も「大雲取越は難易度が高い!難所です」と言って、ビビらせているかもしれませんが、語り部さんが難所と言われたので、そんな大変な道だったんだ~と歩いてだいぶ経ってから気付いたのです。
初めて、語り部さんと出会った時に、「この大雲取越、小雲取越を歩いた」とお話ししたことで、語り部さんは私に対する見方がごろっと即座に変わりました、と思います(^O^) 大雲取越を歩いたら一人前に思ってもらえたような、、、(実際は半人前くらいですが)。。。大雲取越を歩いたら、熊野でもすごい!!!の部類に入れてもらえるみたいですよ(^O^)
「あんた、大雲取越を歩いてきたんか~~~」
「小辺路も歩いたんか~~~」
とちょっとびっくりしたような表情で、語り部さんが放った言葉を今でも覚えています。
2013年に初めて出会ってお話しした場所は「大門坂」、昨日のことのようです。(この出会いから私の熊野古道ツアーは始まり、当然ながら毎回、ガイドは語り部のOさんにお願いしています)
大雲取越の歩き方【2泊3日コース】
もともとは、熊野那智大社から歩くのがルートだったようですが、
私は高野山から歩いて熊野へ入りましたので、
「慈尊院~高野山~熊野本宮大社~熊野那智大社」
のコースを辿りました。
熊野本宮大社側から熊野那智大社方面に歩きました。
実は、このルートの方が険しいようです。
2泊3日で熊野古道を歩きに行くのでしたら、那智の滝・熊野那智大社から歩くのをオススメします!
1日目 | 熊野那智大社・青岸渡寺・那智の滝を観光 | 民宿 美滝山荘 |
2日目 | 大雲取越を歩く | 小口自然の家 |
3日目 |
小雲取越を歩く または、バスで移動 熊野本宮大社へ参拝 |
大雲取越を歩き、翌日に小雲取越を歩いて県道168号線に出ると、そこから左折し、まっすぐ歩いて行くと「熊野本宮大社」の大斎原に向います。舗装した道路になりますので、「請川」からバスを利用するのもオススメです。
私は、なるだけ車道はバスを使っていました(^O^)
アクセス
【行きについて】
JR那智勝浦からバスで那智の滝へ
または、体力があるのでしたら、熊野古道の「大門坂~熊野那智大社」を歩かれてもいいですよ。歩くだけでしたら、所要時間は1時間あれば十分です。荷物を宿に預け、散策されたらいいと思います。
【帰路について】
熊野本宮大社からJR新宮駅へ移動
詳しいアクセス情報はこちら
大雲取越のコースと地図
大雲取越・・・大きな雲を取るように、山々を越えていく!標高800m級の山を越えて歩きます
小雲取越・・・小さな雲を取り、山を越えていく!
大雲取越は、小雲取越よりさらに険しいということです。
大雲取越
距離:14.5km
所用時間:7時間
標高:868m(船見茶屋)、840m(越前峠)
那智山から歩き始める起点はここ↓
歩くルート
青岸渡寺の裏手から、那智高原を越え、その名の通り、熊野灘を一望できる「舟見峠」へと登った後、死者が赴くといわれる標高約 800~1000mの熊野の山塊を進みます。
人跡稀な石倉峠、越前峠、胴切坂等の険しいルートの途中には旅籠跡・茶屋跡が点在し、今も旅人の心を和ませてくれます。熊野三山の神々が集まって談笑した場所といわれる「円座石」を過ぎれば、程なくでゴールの小口に到着。清流「赤木川」沿いに開けたこの集落は、大雲取と小雲取の中継点として賑わった所です
(引用:和歌山観光情報)
★地図のダウンロードはこちら
TEL:0735-42-0735
熊野古道歩きの服装・持ち物
大雲取越を歩くのでしたら、荷物は最小限に!
宿にバスタオルも洗面具、洗濯機も完備されていますので、
- 重い物は持って行かない!
- かさばる物は持って行かない!
特に液体物は重いので、ハミガキ、シャンプーリンス、ボディソープは宿の物を使うようにする方が賢明です☆
ただ、飲み水は絶対必要です。
お昼ご飯は宿で事前に頼んでおき、お弁当を準備して歩きましょう!
また、行動食のあめやスナック、チョコレート、ドライフルーツなども持参しましょう。疲れた時に、ちょっと食べると元気がでます!
詳しくはこちら↓
おすすめ宿情報
熊野那智大社→熊野本宮大社を目指す方
那智の滝に一番近い宿
ここしかありません!
大雲取越は険しく長い道のりですので、朝8時には出発がオススメです!
または、勝浦温泉に宿泊し、JR紀伊勝浦のバスセンターから、7時25分のバスで「那智山」へ行きましょう。ちょうど、8時スタートができます。
勝浦温泉のおすすめ宿泊場所
ビジネスホテルがお好みの方は↓
熊野本宮大社→熊野那智大社を目指す方
木造校舎に泊まるお宿なんです!旧小口中学校を利用して誕生した小口自然の家は、古き良き郷愁的な空間を味わ卯ことが出来ます。WIFIは無料です。
部屋数も限られているのと、大雲取越と小雲取越を歩く人にとっては小口自然の家になりますので、繁忙期は予約が埋まるのが本当に早いです。日程が決まったらすぐに予約してください
◆小口自然の家
所在地 〒647-1201 和歌山県新宮市熊野川町上長井398
電話 0735-45-2434
FAX番号 0735-45-2233
客室(和室)/ 12.5畳:2部屋 10畳:9部屋
収容人数/ 最大35名
WiFi(無線LAN)スペース
休業日 原則として、第二・第四日曜日(12月28日から翌年1月4日)
※詳しい日程については直接お問い合わせください。
私が歩いた熊野古道「大雲取越」写真集
もう必死の思いで歩いていました。
名所をちゃんとチェックしていなかったのですが、標識があるたびに写真撮影していました
円座石
到着した辿り着いた「那智の滝」がすばらしいこと・・・声が出ないくらいの感動で、じーと滝を見つめていました。滝の前で、どのくらいの時間佇んでいたのでしょうか。
最後に
熊野古道の「大雲取越」についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
熊野古道の中で大雲取越は難所と言われるだけ、険しい道にはなりますが、それだけに得るものが大きい道!ということではないでしょうか。
熊野那智大社と熊野本宮大社を結ぶルート!山越えルートです。雲をつかむがごとく、厳しい。。。でも、天に近い道でもあります。
大雲取越では神代の時代よりの奇跡を体感することができる場所だそうですよ。熊野古道の中でも、最大のパワ―スポット「熊野本宮大社」へ繋がるルートですから・・・(^O^)
2泊3日が難しそうと思われる方は、小雲取越だけ、大雲取越だけを歩くのもおすすめです。地元の小学生は、お母さんと一緒に遠足で「大雲取越」を歩くそうです。
大雲取越は14.5km、休憩を入れた所要時間が約7時間ですので、丸一日かけて峠を越えていくようになります。
きっと素晴らしい体験が待っていると思います
素晴らしい熊野詣を!
健脚の方、熊野古道の中級・上級コースを希望されるなら、熊野古道「小辺路」がおすすめです
詳細はこちら↓
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