私の初熊野古道は、思いもよらぬ展開になり、なんとスペイン人カップルと私の3人で一緒に歩き始めました。
高野山から熊野本宮大社を目指します。
初日を歩いた模様と宿についてまとめます。
もくじ
完璧な準備!スペイン人Davidに頼る旅
準備不足の日本人の私とは逆に、スペイン人David(ダビ)は完璧!
出発前に作った旅のスケジュール「LONLY DAVID」
そして、彼にはもうひとつの秘密兵器が!!!
彼は飛行機のメンテナンスを仕事にしているので、メカニカルに強い!
ということで、熊野古道に持参した物はGPS!
ナビです
熊野古道沿いは、携帯の電波が入りにくい所が多いのです。
GPSだと、どこでも大丈夫!
とのことでした。
デイビッドは、片手にGPS、反対の手にはニコンのカメラです!
嬉しそう(^O^)
これがあれば、道に迷うことなく、う回路を通っても、安心!
用意周到のそのわけは・・・
スペイン人なので、もちろん日本語は話せません。英語は話せますが、いざ!という時のためにGPSを持参。
実は、彼らにとっては2回目の熊野古道!
携帯の電波が入りにくい事を知っていたようです。
そういう理由もありますが、彼のホビー、趣味だそうです(ジョランダ曰く)
スペイン人2人は、熊野古道二回目!
なんで、スペイン人が二回目の熊野古道?
日本人の私でさえ、初めての熊野古道!
にもかかわらず、
彼らは2度目!
こんなことってあるでしょうか?
遠路はるばるスペインから、、、しかもスペインのマヨルカ島からなんですよ。
念のために、マヨルカは地中海に浮かぶ島!
パルマです
そこまで、熊野にほれ込んでいる2人でした。
KUMANO・LOVE
というのは、
彼らにとって初☆熊野古道は2012年
2011年に熊野地域を襲った台風で、紀伊半島は未曽有の被害を受けました。
「2011年台風12号による紀伊半島大水害」
まだまだ、復旧作業が続いています。
スペイン人の彼らは、2012年に熊野古道「小辺路」を歩きたくて計画してきたのですが、あいにく2012年は台風被害で道が滑落して、小辺路は通行止め。それほどまでに被害がひどかったのです。
そこで、彼らは、小辺路をあきらめ、中辺路を歩いたそうです。
中辺路でおわり
いえいえとんでもない、
準備をして、翌年来日!
2013年は彼らにとって、「念願の熊野古道 小辺路」、
そこに私は、「念願の初☆熊野古道」で一緒に歩くことになったのです。
なんで、スペイン人は熊野古道「小辺路」なの?
なぜに、こんなに激しくきつい道の「小辺路」を彼らは歩きたいのか?
一度目が中辺路で、次の年に続けて来日するくらい「熊野古道 小辺路」を歩きたいのか?
それには理由があった!
デイビッド(呼び名はダビ)とジョランダが、どうしても熊野古道「小辺路」を歩いてみたかったのは・・・
彼らがスペイン巡礼を歩いている時に、、、スペインでの話です!
巡礼仲間から見せてもらったその日の新聞!
そのスペインの新聞に、
「熊野古道を歩いたスペイン人の話が載っていたのです!」
しかも
小辺路!!!
18人で!
デイビッドとジョランダは、その新聞記事を見た瞬間!
「KUMANOKODO」を歩きたい!
同じ道「KOHEJI」を歩きたい!
と思ったそうです。
でこの話には、、、まだまだ続きが!
詳しいことがわからなかったので、、、
なんと、2人は、新聞社に電話して、情報を入手したのでした。
すごい情熱!
実は、スペイン人18名が、高野山からの熊野古道「小辺路」を歩いた記事の中に、当時歩いた一人が新聞社に勤めていて、日本での熊野古道の歩き旅を新聞掲載していたそうです。
2人は、詳しい情報を教えてもらい、新聞で見たのと同じルート、教えてもらった同じ宿に泊まって歩きたい!と計画をし初めて日本に来たのです。歓びの熊野古道の旅のはずが、、、
2012年は小辺路が通行止め
中辺路を歩いたのですが、どうしても「小辺路」を歩きたい!ということで、翌年に再来したのでした。
話を聞いてびっくりです。
そんなに「KUMANO LOVE」なのです。
二度目の熊野古道に、こんなシャツをスペインから作って持って来ます?!!!
熊野ラブの、気合の入り方が違います(^O^)
メカに強いデイビッド!
日本なのに、スペイン人の彼がガイドしてます!
こんな3人の珍道中♪
小辺路初日「高野山~野迫川」
朝、9時半に高野山から歩き始めました。
距離も短いので、けっこうゆっくりペース。
景色は最高です!
3人はそれぞれのペースを守りながら、歩いて行きました。
巡礼ってね、一緒に歩くんですけど、ずーとしゃべりっぱなしじゃないんですよ。それぞれの歩幅も違うし、歩くスピードも違うから、人に合せて歩くのは逆に疲れるんです。
だから、それぞれがペースを守って、時はにこやかに少しはおしゃべりもするけど、後は、もくもくと歩きますよ!
それが楽しく一緒に歩く秘訣!
お互いを尊重しながら歩いていくのです!
やはり、小辺路の坂道は多く急で、へとへと
2人は、この間(2018年10月に)に福岡に来た時に、急な坂道のことを日本語でなんていうか覚えていましたよ。
「のぼりざか」
そして、「KUDARI ZAKA」も覚えていました。
それだけ、小辺路の道はアップダウンが激しく、多かったのです(^O^)
私たちのランチタイム!
この日は前日に高野山の宿坊に泊まっていたので、お弁当は頼んでおらず、高野山のコンビニで調達したパンやおむすび!
2人がスペインから持ってきていたスペインのスナックを頂きました!
熊野古道歩きに「行動食」は大切です。
飴とかチョコ、ドライフルーツ、スナック類、簡単にエネルギー補給できます。
また歩き始めても、再び坂道
こんな道もありました
景色がすごい!
と思ったら、水ヶ峰でした
絶景スポット!
記念撮影!
珍客往来!
きゃっと、ジョランダが立ち止まると
お食事中の方がいらっしゃいましたら、すみませんm(_ _)m
見て!
リュックにスペイン巡礼の「ホタテガイ」
そして、
見て!
足元を!
ジャンプしてやってきた!
ぎゃ!
ゲゲゲゲ
声もなく、隠れています
再び、歩き、ゴールを目指します
到着!
15:30でした。
どこからともなく、犬がやってきた!
歓迎してくれてる?!
番犬?
宿泊はかわらび荘
これは翌日に撮った写真です
デイビットとジョランダは、この「かわらび荘」に泊まりたかったのです。
絶対ここ!
他の宿は考えられない。
18名のスペイン一行が泊まった宿だったから。
そして、なんとなんと!
2人は、新聞社から見せてもらった写真をスマホに入れてきていて、それを見せて、宿のおかみさんと若旦那さんに是非その当時の話を聞きたい!話したい!ということでしたので、
その写真を見せて話していると・・・
おばちゃんが、「覚えてるわよ~~~」と宿の奥から、額に入った大きな写真を持ってきてくださいました。
なんというご縁なのでしょう!
スペイン人、2人の目がキラキラ、ちょっと感動して歓びで、うるうる
素敵な夜になりました!
こういう、地元の人との会話は旅の醍醐味です!
熊野の人々は、あったか~く迎えてくださいます
この二人がどうしても熊野古道「小辺路」を歩きたくて、そして、18人の一行が辿った熊野古道の小辺路ルートを歩きたかった!
その気持ち、私もなんだか、わかるような気がします。
きっと、18名がすごい素晴らしい熊野古道の旅をされたんでしょうね~
そのことが新聞に書いてあったのでしょう。
小辺路が素晴らしかった☆
同じスペイン人が感動し、歩いた道を歩きたい!
ご縁の場所って、ありますよね。
魂の旅!
導かれていくんですよね。
私もなんでか、流れで、小辺路を歩くことになり、スペイン人のデイビッドとジョランダに出会いました。
そして、なによりも、初めての熊野古道の旅で、たくさんの熊野の方々に出会ったことで、熊野に再来は続いています。熊野の現地の方々に助けて頂き、親切にして頂き、本当に感謝なくしては語れない。
熊野に何度も行ってしまう、戻ってしまうのは、熊野の場所が素晴らしいのもありますが、熊野の人にまた会いたい。あの人、どうしているかな~、、、お世話になった人にもう一度会ってお礼を言いたいな~と思い、再来、再来、、、それが続いています。
民宿かわらび荘 | |
住所 | 奈良県吉野郡野迫川村大字北今西841 |
電話 | 0747-38-0157 |
予約はこちら
小辺路の情報
【熊野古道・小辺路】一日目
高野山→野迫川村・水が峰
距離:11.3km
歩行時間:3時間30分
所要時間:4時間30分
熊野古道 小辺路
(高野山~熊野本宮大社)
距離:70km
推奨日程:4日間
一日目:高野山~野迫川~大股(16.8km)
二日目:大股~三浦口(15.9km)
三日目:三浦口~十津川温泉 (19.2km)
四日目:十津川温泉~熊野本宮大社 (15km)